- 橋梁
スラブドレーン
道路橋床版水抜パイプ
近年の道路状況を取り巻く状況は、財政的、環境的な制約がかなり厳しいものがあり、維持管理の遂行及び耐久性の向上が極めて重要になってきております。とりわけ、道路橋の床版については、昨今の車両の大型化や交通量の増大に伴い、その劣化、損傷が問題となっており、耐久性の向上が緊急の課題となっております。 この様な現状において、床版上の滞留水を早期に排水させ、メンテナンス経費が節約できる商品として、当社の「スラブドレーン」が必要とされる様になりました。
(株)高速道路総合技術研究所発行の、設計要領 第二集 橋梁保全編 7章 付属物 4.排水装置の「床版排水孔構造参考図」製品はフリードレーンとなります。
スラブドレーンの必要性
- アスファルト舗装への浸透水により、コンクリート床版や舗装の損傷を著しく早めることは、既によく知られるところです。
- 近年になって排水舗装が採用されるとともに、防水層を含めた床版排水システムの必要性が増しております。
- 床版上や防水層上の滞水を速やかに排水することが、耐久性向上(床版及び舗装)に必要不可欠となっております。
特長
- 各種部材の組合せにより、あらゆる床版の厚さに対応し、ネジの調整により現場で微調整も可能です。
- 内外面共溶融亜鉛メッキを施してありますので、耐久性に優れております。
- 設置後は、輪荷重や舗装時の転圧を考慮した、フィルターの潰れ防止形状を採用しております。
設置例・構成図
スラブドレーンのネジ山は、床版厚に対応するための移動量を確保する目的で施された「はめあいの緩いネジ山」です。構造的締め込みトルクは全く得ることができません。
したがって、スラブドレーン本体が露出していると上部工の振動によりネジ部は緩み最悪脱落してしまいます。
したがって、スラブドレーン本体が露出していると上部工の振動によりネジ部は緩み最悪脱落してしまいます。
スラブドレーン本体は必ずコンクリート躯体内部に収まる設計をお願い致します。
露出部は、フレキシブルチューブ等の導水管にて設計をお願い致します。
露出部は、フレキシブルチューブ等の導水管にて設計をお願い致します。
コンクリート床版取付タイプ(新設橋用)
コンクリート床版取付タイプ(既設橋用)
鋼床版取付タイプ
フレキシブルチューブ<スラブドレーン導水用>
<注意事項>
- コンクリート床版内でフレキシブルチューブを使用しないでください。必ずスラブドレーン本体の曲管をご相談ください。
- 床版下面での導水管は、塩ビ管・鋼管等の雨水排水管をご使用頂き、フレキシブルチューブは取り出し管として挿入してください。
- 導水管の流末処理は既設の排水管に孔を開ける、もしくは枝管を付けたところに差し込んでシーリング処理をしてください。
- 使用済みの樹脂フレキシブルチューブは、産業廃棄物として処分してください。
- 落下防止ワイヤーはある程度の荷重は想定していますが、過度な荷重が掛からないように中間支持をしてください。
- 延長が長い場合は1.5m~2.0mを目安に支持金具での取付をしてください。
- 専用の継手により延長した場合、その箇所で緩みが出た時は支持金具等を用いて緩みを解消してください。
- 最小曲げ半径(100mm)を超えて設置しないでください。
施工手順
【新設橋施工手順】

【コンクリート床版用】
![]() 設置位置確認後、固定金具で固定。コンクリート床版の天端に合わせてSDキャップをつける。 |
![]() 養生 |
![]() 養生後、SDキャップを外す。 |
![]() ①番とフィルターをつける。 注:スラブドレーン設置後、アスファルト舗装迄長期間を要する場合は良く清掃を施してから舗設してください。 橋面上の雨水を直接排水しますと異物により管がつまる可能性がありますので、必ず舗装下面で御使用下さい。 |
【鋼床版用】
![]() 本体を溶接固定。 SDキャップ(耐熱用)をつける。 |
![]() グースアスファルトがかぶらないようにすりつける。 |
![]() 養生後SDキャップ(耐熱用)を外し、①番とフィルターをつける。 |
【既設橋施工手順】

詳しい施工動画はこちら
【コンクリート床版用】
![]() 設置位置確認後コアー削孔。 |
![]() 本体を仮設置。 |
![]() 樹脂注入。 |
![]() 養生後、①番とフィルターをつける。 |
価格表
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